注文住宅を建てて一年が経過すると、「一年点検」と呼ばれるものがあります。我が家もそろそろ一年が経過しようとしており、ハウスメーカーから「一年点検」のハガキが送られてきました。
今回は備忘録の意味も込めて我が家の新築の一年点検でチェックする項目をまとめたいと思います。
新築と言えど一年が経過すると、「クロスが剥がれてきた!」「床がきしむ!」など不具合が発生します。
一年点検でしっかり伝えておかないと、保証期間が過ぎてしまい、有償で直す事になるので注意してくださいね!
新築一年点検の注意点について
チェックリスト1.クロスのズレ、歪み
チェックリスト2.クッションフロアの剥がれ
チェックリスト3.床の軋み
チェックリスト4.床や壁の傷
チェックリスト5.扉や窓など建具の不具合
チェックリスト6.外壁の傷・汚れ・割れ
チェックリスト7.虫の問題
チェックリスト8.給気口に鳥がくる
チェックリスト9.電気関係
チェックリスト10.水廻り
チェックリスト11.外構のコンクリートやタイル
一年点検では気になる事をまとめておこう
まとめ
新築一年点検の注意点について
マイホームを建てると「ハウスメーカー」「工務店」「売り主」などが、点検を設けるのが一般的です。
住宅会社によって異なりますが、半年・1年・2年・5年・10年と期間を決めて無償で点検を行ってくれます。
見るポイントや保証内容、タダで直してもらえるポイントなどは、住宅会社によって異なります。
あくまでも建てた業者が行う「点検」であり、法的な義務がある訳ではないので、間違えないようにしましょう。
まずは新築一年点検での注意点について、いくつかご紹介します。
・自分でチェックすることが大切
・全てを無償で直せるわけではない
・保証が切れる所を重点的に見る事
・あくまでも常識の範囲内で
・困っていることは何でも相談する
新築一年点検の注意点1:自分でチェックすることが大切
一年点検では家を建ててくれた業者が、会社で決められた規定に沿って家をチェックしてくれます。
コレはあくまでも業者が決めたチェックリストであり、家を全て確認してくれる訳ではないです。
家の基礎や外壁や水廻りなど、重要なポイントは見てくれても、「クロスのズレ」「床の小さなキズ」など細かいポイントには気づいてくれない事が多いです。
ですので自分で気になるポイントはしっかりチェックして、一年点検で全て伝える事が大切です。
新築一年点検の注意点2:全てを無償で直せるわけではない
この点検で無償で直せるポイントは決まっています。
例えば「床の傷」は生活の中で自分たちでつけたもの。こういった瑕疵は保証されないので注意しましょう。
ただし小さい傷などであれば、業者のサービスで直してもらえます!
新築一年点検の注意点3:保証が切れる所を重点的に見る事
そして重要になるのが、保証が切れる所を重点的に見てもらう事。一年、二年と時が経つと、保証期間が切れる場所が出てきます。
契約内容を確認して、保証が切れるポイントをしっかりチェックしておきましょう。
新築一年点検の注意点3:あくまでも常識の範囲内で
保証対象であれば直してくれますが、それ以外については業者のサジ加減で決まります。
良心的な業者であれば、出来る範囲で手助けをしてくれるでしょう。あくまでも常識の範囲内で、無茶なお願いはしない方が良いです。
常識外れな行動を取ってしまうと、業者との関係が悪くなり受けられるサービスも受けられなくなってしまいます。
新築一年点検の注意点4:困っていることは何でも相談する
家の事で困っていることがあれば、一年点検のタイミングで何でも相談してみましょう。
普段わざわざ連絡するほどじゃないことでも、一年点検で聞くことで解決できます。
とにかく何でも相談してみて、無償で出来る事はしてもらい、有償になる場合はその後に検討してみてください。
チェックリスト1.クロスのズレ、歪み
最初にチェックすべき項目は「クロスのズレ、歪み」です!
多分この問題が一番よく聞きます。
クロスは時間が経過すると、乾燥により「縮小」が起こります。我が家でも1年が経過する頃には、いくつかの箇所でクロスのズレが出てきました。
特にヒドイのは冬場にずっと暖房をつけている「リビング」です。リビングの角部分は、結構クロスがズレていました。
こんな感じ。
分かりますか?
リビングの角のクロスがヒビ割れのような状態になっています。
アップするとこんな感じ。
最初は気づかなかったのですが、よく見ると普通に隙間が出来ています。しかも一箇所だけじゃないです。
広範囲に渡って起こっている可能性があるので、他の部屋や階段、トイレなども併せてチェックしておくべきです。
我が家では、トイレの造作カウンターとクロスの間にも隙間が出来ていました。こちらも原因は同じだと思います。
クロスの繋ぎ目付近(天井と壁の境目、壁と壁の境目、床と壁の境目など)は、縮小して下地が出やすいので、よく見ておく必要があります。
クロスのズレは新築ではよく起きるため、1年点検のときに無償で直してもらえます!(2年点検でまとめて直す業者も多い)
気になる箇所をメモしておいて、しっかり住宅会社に伝えるようにしましょう。
チェックリスト2.クッションフロアの剥がれ
続いてチェックする項目は「クッションフロアの剥がれ」です。
クッションフロアは下地に貼り付けているだけなので、しっかり施工されていないと剥がれる場合があります。
剥がれだけなく、ボコボコしていたり、シワがある、浮いている、といった現象が起きていないかチェックしてみましょう。
念の為、我が家のクッションフロアもチェックしましたが、今の所大丈夫そうでした。
ボンドなどを使って自分で補修することも可能です。
チェックリスト3.床の軋み
続いてチェックするのは「床の軋み」です!
古い家ではよく起こる「床の軋み」ですが、実は新築でも起こります。軋みの原因は木材の「膨張」や「縮小」により起こるもの。
新築を建ててからしばらくの間は、湿度の影響で木材が伸縮したり変形する事があります。それが原因で床のつなぎ目が擦れて音がします。
我が家でも家を立ててから2~3ヶ月の時、リビングのテレビ付近を歩くと、「ギシッ」という音がしていました。
新築の場合は木材の「膨張」や「縮小」によるものほとんどなので、そこまで心配する必要はないそうです。時間が経過すると音も無くなっていくそうです。
放置したらダメな軋みもある!
床の軋みを全て放置しても良いかと言えば答えはNO。
軋みにも色々な種類があり、「放置してはダメな軋み」というのも存在します。
特に施工ミスや使っている木材に問題がある場合は、補修する必要があります。
見極め方としては、軋みがひどくなるようであれば補修の必要がある、床の軋みが無くなっていくようであれば問題なし、と考えるのが一般的です。
これは見た目では判断できないので、気になっているならば一年点検で一度相談しておきましょう。
我が家では半年くらい経ってから、軋む音が消えたので問題無しと判断しました。
チェックリスト4.床や壁の傷
続いてチェックするのは床や壁の「傷」です。
そもそも床や壁に自分でつけてしまった「傷」は、一年点検で直してもらえるのでしょうか?
こちらはプロの意見です。
弊社が行っている定期点検(1ヶ月・3ヶ月・半年・1年半・2年)のタイミングであれば基本的に無償で補修しています。(補修屋さんを呼ぶ必要がある場合は有償になります)
出典:http://www.kawaikenchiku.co.jp/
たとえば自分でうっかり付けてしまった壁紙の傷や、家具を引きずってできたフローリングの軽い傷なども、無償で請け負ってくれることが多いですね
出典:https://owners.lixil.co.jp/articles/others/12223/
このようにネット上を調べてみると、自分でつけてしまった傷であっても、直せる範囲であれば無償で行ってくれることが多いそうです。
小さな傷程度であれば、点検時に言えば無償で直してもらえそうです。専門の業者を呼ぶような大きい傷だと、実費負担となるようです。
我が家でも床には既にたくさん小さな傷がついています。
濃いブラウンのフローリングを使用しているため、とにかく傷がすごく目立つ!
細かい傷は良いのですが、気になる箇所5つくらいは相談してみようと考えています。
これは階段部分の傷。いつ付いたのかも分からない。
ダイニングテーブルの下もイスのせいで傷がついています。後から気づいてイス用の靴下を履かせました。
他にも「家具を動かしたときに出来た傷」「子供がつけた壁の傷」など、気になる点は相談してみようと思っています!
チェックリスト5.扉や窓など建具の不具合
一年点検では「扉や窓など建具の不具合」も見てもらいましょう。
「ドアが上手く閉まらない」「ドアが重く感じる」等の扉の不具合は、生活する上で非常に大きなストレスになります。
どんどん悪化していく可能性も考えられるので、早い段階でしっかり直しておくべきです。
「引き戸のレールの調子が悪い」
「和室のふすまが閉めづらい」
「ドアストッパーが壊れている」
「窓が固くてスムーズに開かない」
「クローゼットの折れ戸が外れやすい」
「網戸が破れている」
「網戸の動きが悪い」
「玄関ドアの不具合」
「扉のソフトクローズが働かない」
「鍵がかかりにくい」etc…
こういった扉や窓の不具合がないかチェックしておきましょう。
我が家で気になるところと言えば、和室のふすまが少し固くて閉めづらくなった事。大人の力で閉めるのは簡単なのですが、子供が閉めようとすると最後まで閉められなくなりました。
ネットで調べてみると、ローを塗ったり軽く削るなどして、簡単に直るそうなのでお願いしてみようと思っています!
チェックリスト6.外壁の傷・汚れ・割れ
外壁は常に紫外線を浴びており、雨ざらしになっているため劣化しやすいです。
特に外壁の傷・汚れ・割れ、塗装のはがれやムラなどは新築一年点検でもしっかり確認しておきたい。
・外壁に傷や割れはないか
・コケは生えていないか
・反りやウネリはないか
・繋ぎ目は広がっていないか
・紫外線による色あせはないか
我が家でも外壁をチェックしましたが、これといって気になるところはありませんでした。
次回の点検時にもチェックしておこうと思います。
チェックリスト7.虫の問題
新築で「虫」がたくさん発生するようであれば、一年点検で相談してみましょう。
例えば「シロアリ」「ゴキブリ」「アリ」「ゲジゲジ」「ムカデ」などですね。
我が家ではゲジゲジが夏に何度か出没したので、それについて相談してみようと思っています。
虫が出る原因はおそらく家の隙間。
・窓の隙間
・排水口の隙間
・エアコンの室外機
・玄関のドアの隙間
・換気扇
このような隙間から虫は侵入してきます。特に「キッチン」「洗面所」「洗濯機部分」など水廻りの排水溝の隙間には注意が必要。
我が家も夏にパテで一通り埋めたのですが、他に隙間がないのか聞いてみようと思っています。(※上は洗濯機の排水溝の隙間です)
せっかくの新築なので、虫が出ない環境で快適に暮らしたいですよね。
チェックリスト8.給気口に鳥がくる
ここ最近、僕の部屋の「24時間給気口」に鳥が来るようになりました。なぜか僕の部屋だけで、結構長い時間いるので困っています。
中に入ってカチャカチャと動くため、音が響き非常に気になっていました。(※僕が音に敏感だから)
こちらは前もって住宅会社の方に相談していたのですが、まだ対応してもらっていないため、一年点検の時についでに対策をお願いしようと思っています。
電話でお話したときは、「鳥が入れないネットを外側につける」という対策をするとおっしゃっていました。
本当はすぐにでも取り付けたいのですが、二階なので自分では取り付ける事が難しく対応待ちとなっています。
チェックリスト9.電気関係
「電気関係」でも不具合がないのかチェックしておきましょう。
・スイッチで照明がキチンとつくか
・センサーライトは反応しているか
・コンセントの接触不良etc…
電気関係は気づいた時点でメモを取っておくとイイかも。一年点検でもコチラから申し出ないと気づかれない事が多いので、気をつけたいですね。
我が家では電気関係で困っている事は今の所なし。
チェックリスト10.水廻り
キッチン・トイレ・洗面・お風呂などの「水廻り」もしっかり確認しておきましょう。
・正常に動いているか
・水漏れはないか
・異臭はしないか
・異音はしないかetc…
水廻りは不具合が起こりやすいです。生活に支障をきたすものなので、気づいた時点で直してもらうのが良いです。
そこまで気にならないことであれば、一年点検の時にまとめて伝えても良いと思います。
チェックリスト11.外構のコンクリートやタイル
「外構のコンクリートやタイル」にも注意が必要。
・コンクリートやタイルの割れ
・コンクリートのコケや水垢、タイヤ痕など
ついつい見落としがちな外構部分。こちらもチェックしておきましょう。
一年点検では気になる事をまとめておこう
一年点検はあっという間にやってきます。担当者がやってきて軽く見回ってから、気になるポイントなどを質問されるだけ。
何も無ければすぐに終わってしまいます。
何も準備をせずに突然、「気になることはないですか?」と聞かれても、普段気になっていることを全て言うのは正直厳しいです。
思いついたことを伝えるだけで精一杯。
そうならないためにも、一年点検を行うまでに内容をしっかりまとめておく必要があります。
メンテンナンス方法についても聞いておこう!
新築の受け渡し時では気にならなかったことも、一年住んでみると「使い方が分からない」「メンテナンスはどうすればよいのか?」など疑問が浮かんできます。
こういった事も、一年点検の時にまとめて聞けると良いですね。
・換気扇の掃除方法
・給気口のメンテナンス方法
・エコキュートの使い方etc…
まとめ
以上です。今回は備忘録の意味も込めて、我が家の新築一年点検での聞くべきチェックポイントをご紹介しました。
一年点検では会社で決められた規定に沿って家をチェックしてくれます。
しかしコレはあくまでも、業者が決めたチェックリストであり、家全体を全て確認してくれる訳ではないです。
「傷」「汚れ」などの細かいポイントは、自分たちで見つけて伝える必要があります。
各家庭によって不具合が出ているところは違うと思うので、是非一年点検の前にしっかり確認してみてください。
一年点検を過ぎると無償で直してくれない事も出てくるので、気になるとこは何でも相談してみるのが良いと思います!