新築を建てる際に「屋根裏部屋収納」の設置で悩まれる方って意外と多いです。屋根裏部屋、屋根裏収納は憧れますが、実はデメリットも存在します。
今回は新築に屋根裏収納はいるのか?いらないのか?についてと、屋根裏収納を取り付けて失敗や後悔するポイントなどをご紹介したいと思います。
実際僕自身、屋根裏収納をどうしようか悩んだので、色々調べたりホームメーカーの方にもお話を伺いました。
これから屋根裏収納や屋根裏部屋の設置を考えている方は、是非今回の記事を参考にして下さいね。
1.屋根裏収納について
「屋根裏収納」「屋根裏部屋」は天井部分に取り付ける空間の事。
二階の天井部分と屋根にはスペースがあるので、そのスペースを小部屋や収納スペース、物置部屋として有効利用します。子供の遊び部屋などに活用するケースもありますね。
屋根裏収納は、3階を作るのに比べて低価格で作る事ができます!
屋根裏収納は「物置」とみなされる必要がある!
屋根裏収納をつくる時に気をつけて欲しいのが、「物置」に認定される必要があるという事。
どういう意味かと言いますと、屋根裏収納は「物置」と認定されれば「固定資産税」や「保険料」などが免除されます。
しかし物置に認定されなければ、通常の部屋と同じように延床面積に参入されてしまい、費用も普通に掛かってしまいます。
規定の条件のもとで作ることで、屋根裏収納として安くつくれます!
「物置」に認定されるポイントとは?
屋根裏収納が物置として認定されるためには、いくつかの条件をクリアする必要があります。
・天井の高さが「1.4m」以下
・階下の床面積の2分の1まで
・屋根裏に上がる時は階段ではなくハシゴ
・窓は床面積の20分の1以下
・居室とみなされる条件が含まれていると却下
まず、天井の高さが1.4m以上だと物置として認定されません。1.4mだと大人は立つ事はできません。
屋根裏部屋に行く時の手段も階段はNG。基本的には簡易的なハシゴで上り下りしなければいけません。ハシゴだと荷物を入れる時も大変です。
他にも「畳」「バルコニー」などは「物置」には必要ないため、基本的に取り付け不可となっています。
これらの条件をクリアして初めて「物置」に認定されます。物置に認定されなければ、普通の3階として扱われるので費用もしっかり掛かってきます。
自治体によって物置に認定される条件は異なるようなので、必ず業者やホームメーカーに確認して設計するようにして下さい。
せっかく作ったのはいいけど、固定資産税や保険の対象になったら意味ないですからね・・。
2.屋根裏収納のメリット
続いては屋根裏収納のメリットを見ていきましょう。屋根裏収納を取り付けることで得られるメリットは以下の3つ。
・収納スペースが増える
・安く家の面積を増やせる
・秘密基地みたいでワクワクする
屋根裏収納のメリット1:収納スペースが増える
屋根裏収納をつくる最大のメリットは収納スペースが増える事。屋根裏収納をつくれば、割と大きな物でも収納しておけます。
例えば使わない衣類や布団、アウトドア用品、使わない家具、子供用品など、普段使わない物は何でも仕舞っておけます。
このような大きな荷物は置いておくスペースに非常に困ります。
しかし屋根裏収納があれば、部屋自体が全て収納スペースになるので、広くたくさんの物を仕舞う事ができます。
屋根裏収納のメリット2:安く家の面積を増やせる
屋根裏収納は普通の部屋に比べて安く造る事ができます。3階を作る場合と屋根裏収納を作る場合、これらを比較すると屋根裏収納の方が圧倒的に安く作れます。
先ほども言いましたが、屋根裏収納は基準を守れば延床面積に参入されません。延床面積に参入されないという事は、固定資産税も屋根裏収納の面積には掛からないという事。
さらに言えば屋根裏収納は通常の部屋に比べて、安い費用で作ってもらえます。
建築会社にもよりますが、相場としては普通の部屋の4分の1程度。これは断熱材の有無やデザインなどによっても変わります。
屋根裏収納が普通の部屋に比べて、お手軽な費用で造れて、さらに税金も掛からない事は大きなメリットですね。
屋根裏収納のメリット3:秘密基地みたいでワクワクする
男性なら分かると思いますが、屋根裏収納スペースって秘密基地みたいでワクワクします。もちろん大人だけでなく子供も大喜びします。
屋根裏収納は、子供の遊び場スペースや趣味の部屋など、色々なスペースとして活用できます。
3.屋根裏収納のデメリット
続いては屋根裏収納のデメリットを見ていきましょう。屋根裏収納を取り付けることで生じるデメリットは以下の5つ。
・費用がかかる
・使いづらい
・危険が多い
・掃除が面倒
・夏場は灼熱で使えない
屋根裏収納のデメリット1:費用が掛かる
屋根裏収納を作れば、通常の部屋よりお得と言っても「費用」は当然掛かります。費用に関してはデザインや大きさによってピンきりです。
使い勝手をよくすれば、その分費用は高くなります。
広さやデザインによっては普通の部屋と認定されてしまい、固定資産税や保険の対象となってしまう場合もあります。
屋根裏収納のデメリット2:使いづらい
屋根裏収納は普通の部屋に比べて使いづらいです。上り下りは「ハシゴ」でないとダメな地域も多いため、重い荷物などを出し入れしづらいです。
高さも1.4mまでとされているので、大人は立つ事ができません。これも使いづらいですよね。
屋根裏収納のデメリット3:危険が多い
小さなお子さんがいる家庭であれば、勝手に屋根裏部屋に行く事もあると思います。ハシゴはやはり転落などの危険性も考えられます。
大人でも荷物を出し入れする時に転落する可能性を秘めています。
屋根裏収納のでメリット4:掃除が面倒
屋根裏収納は普段使わないため、ホコリもたまりやすいです。掃除機を持って上がるのも大変なため、掃除するのが面倒です。
屋根裏収納のデメリット5:夏場は灼熱で使えない
屋根裏収納は夏場にはかなり高温になります。その理由としては、やはり屋根に直接面している部屋だから。
さらに物置として使う場合、「断熱材」などは入れられないケースもあり、その場合日差しをそのまま吸収してしまいます。
夏場に部屋にいる事は不可能だし、収納している物によっては壊れたり傷む恐れも考えられます。
熱により変形するもの、湿度乾燥の激しさに堪えないものは置いておけません。
4.ネット上の屋根裏収納に対する意見
続いては屋根裏収納に対するネット上の意見を一部抜粋して掲載していきます!
「つけて良かった!」と感じる人がいる一方で、「いらなかった!」という失敗、後悔するケースもありました。色々な意見を紹介するので参考にして下さいね。
「固定階段の屋根裏があります。確かに低い天井に荷物を運び入れるのは楽ではありませんが、三階建てに住んでいる方もいるわけですし、収納スペースとしては最大です。デメリットをあげるならやはり費用ですね。」
出典:https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1472570144/
「冬は寒いし夏は暑いので居室には不向きで、あくまでも物置です。物置ですが、暑さ寒さに弱い荷物は長期間置けません。」
出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13220867673?sort=1&page=2
「私の自宅も140cm以下になっていますが
そんなに不便ではないです。140cm以上になると部屋として扱われるので税金等があがりますので140cm以下なのです
立った時は若干気にはなりますが 座っていれば全く気になりません」
出典:https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/1256139717/
「うちは屋根裏部屋にずいぶんと上がってない^^;)ロフトにすればよかったとずっと後悔してます。」
出典:https://twitter.com/
「今の家ノリノリで屋根裏部屋を倉庫にしたけど3階の高さまで行くの面倒くさすぎて既に後悔してる」
出典:https://twitter.com/
「いまさらのリプだけど、もし屋根裏部屋を検討してるなら今いらないと思っても作っといたほうが良いよ!私は後悔してる!!
子どもが小さいうちは秘密基地、育ってからは年単位で開けないもの(思い出類)の収納にできたなあ、って…。」
出典:https://twitter.com/
「 家を建てた時、できるだけ造り付けの本棚をつくりました。…が全然足りない。居間の壁一面を本棚にするか、屋根裏部屋をつくればよかったと後悔。」
出典:https://twitter.com/
「屋根裏収納作ったけど屋根裏の熱が抜けなくて2階生活が夏場は灼熱地獄部屋に… 収納場所に余裕あったから作ったの失敗ですた」
出典:https://twitter.com/
「うちは二階建てですが、屋根裏収納を作ったんです。これが失敗!何でもほりこんでしまってもう大変な状態ですよ。ハシゴだから登り降りが怖いし。」
出典:https://twitter.com/
「収納スペース全然ない〜やっぱ屋根裏収納作るべきだった後悔。屋根裏のリフォーム調べたらそんな高くないからしたい」
出典:https://twitter.com/
屋根裏収納、屋根裏部屋に対する意見は様々。やはり普通の部屋とは違うので、普通の部屋を想定していると「こんなはずじゃなかった!」と失敗するケースが多いように感じます。
反対に「収納が全然足りない!」というように、屋根裏収納を取り付けなかった事に対する後悔も見受けられました。
5.まとめ
以上です。今回は屋根裏収納のメリット、デメリット、実際に付けた人のネット上の意見などをご紹介しました。
個人的には収納スペースが少ない場合は取り付けても良いと思います。あとは趣味や子供の遊び場として使う場合。その場合は断熱材をいれるなどして、暑さ対策も必要になるので、それなりに費用は掛かります。
屋根裏収納は便利ですが、人によっては「いらなかった!」と失敗、後悔ケースもあります。
失敗しないためには「屋根裏収納」の用途をしっかり考えて取り付けるべき。定期的に荷物を出し入れするならば、やはりハシゴでは不便なので、階段を取り付けた方が良いと思います。
自治体によっては階段をOKとしている場合もあるようです。
屋根裏収納はあれば便利ですが、造りによってはデッドスペースになるので注意が必要です。