「廊下のある家」「廊下のない家」どちらがお好みですか?一般的には廊下のない家が良いとされていますが、必ずしもそうではありません。
今回は「廊下のない家」で失敗・後悔するケースをご紹介していきます。
「極力無駄なスペースをなくしたい!」
「廊下のスペースは無駄だから要らない!」
世間一般ではこのように考えられがちですが、実は廊下のない家にも「デメリット」が存在します。
一戸建ての間取りを考えている方は、是非今回の記事を参考にして廊下の有無を考えてくださいね!
廊下のない家のメリットについて
廊下のない家の失敗例1:来客時に丸見えになる
廊下のない家の失敗例2:音がだだ漏れ
廊下のない家の失敗例3:ニオイが気になる
廊下のない家の失敗例4:階段が危ない
廊下のない家の失敗例5:来客時にトイレに行きづらい
廊下のない家で失敗しないための注意点
まとめ
廊下のない家のメリットについて
まずは「廊下のない家」のメリットを見ていきましょう。
マイホームに廊下を取り付けない場合は、下記のようなメリットが発生します!
・無駄なスペースを省ける
・動線が短くなる
・エアコンを全室に使える
・費用が安くすむ
・家族のコミュニケーションが増える
廊下がないメリット1:無駄なスペースを省ける
廊下がない家の最大のメリットは、無駄なスペースを省けることです。「廊下」は必ずしも必要かと聞かれれば、そうではないですよね。
廊下のスペースを無くすことで、他の間取りを広く取れるようになります。
例えば「リビングを広くする」「収納を増やす」「ファミクロをつける」など、廊下のスペースを他の場所に有効活用できます!
廊下がないメリット2:動線が短くなる
廊下がない事で部屋同士の距離が近くなるため、動線が短くなり生活しやすくなります。
例えば「リビングからトイレにすぐに行ける。」「ランドリールームの洗濯物をすぐにリビングに運べる。」など。
廊下がないと、リビングをメインフロアにそれぞれの部屋がくっつく形になります。ですので非常に動線がよく「移動」「家事」が効率よく行えます。
廊下がないメリット3:エアコンを全室に使える
廊下がないと空調が全室に行き渡ります。
リビングのエアコンを、「リビング」「洗面所」「脱衣所」など他の部屋に効かせる事が可能になります。
夏や冬でも家全体に空調が行き届くので、かなり快適に過ごせます。
もちろん廊下があっても間取り次第で、全体にエアコンが行き届くようにするのは可能です。
廊下がないメリット4:費用が安くすむ
廊下がない家では、「扉」「壁」を減らすことができるため、材料費や工賃を安くできます。
注文住宅で無駄なコストを省けます。高い買い物なので、費用はできるだけ抑えたいですよね。
廊下がないメリット5:家族のコミュニケーションが増える
廊下のない家では「LDK」が家の中心となります。自然と家族全員がLDKに集まり顔を合わせることになるため、コミュニケーションの頻度が増えます。
子供の帰宅時も「玄関⇒廊下⇒自分の部屋」ではなく「玄関⇒リビング⇒自分の部屋」という設計になるため、子供との顔を合わせる機会も増やせます。
廊下のない家では失敗例も存在する!
最近ではどちらかと言うと、「無駄のない家」が重要視されていますよね。
「廊下」を省き、ファミクロやランドリールームなどその他のスペースを増やす家庭が増えています。
でもネット上では「廊下のない家 失敗」「廊下のない家 後悔」このようなキーワードでたくさん検索をかけている人がいらっしゃいます。
ようするに、廊下のない家で失敗する例も多く存在するということです。
続いては廊下のない家での失敗、後悔するケースをご紹介します!
廊下のない家の失敗例1:来客時に丸見えになる
廊下のない家ではプライバシー面で失敗するケースが非常に多いです。
例えば玄関での来客時。
普通であれば入り口には玄関があり、そこから廊下を通じてリビングに繋がっています。
でも廊下がない家の場合は極端な話、「玄関⇒リビング」という設計になってしまいます。
この場合、一般的には扉でリビングに仕切りを作ります。しかし扉が開いていると来客時にリビングが丸見えになってしまいます。
扉をずっと閉めっぱなしにしていれば問題ないですが、暑さや換気のために、扉を開けておく事も多いですよね?
「玄関⇒廊下⇒リビング」と廊下を挟むことで、来客時にワンクッションを挟むことが可能になります。
廊下のない家の失敗例2:音がだだ漏れ
廊下のない家では各部屋から音が漏れやすくなります。
・トイレの音がリビングに聞こえてしまう
・リビングの音が寝室に聞こえて眠れない
・生活音が丸聞こえ
廊下がない家というのは、各部屋を扉一枚で仕切っている状態です。「廊下」という空間がないため、音が隣の部屋に漏れやすくなります。
家族といえど「トイレの音」「お風呂の音」「その他の生活音」が漏れるのは、プライバシー的に問題ですよね。
僕の家では「リビング⇒廊下⇒トイレ」という設計になっているため、音を気にせずトイレが出来ます。
気にしない人はしないでしょうが、僕は意外と気になる方なので、廊下があって良かったと思っています!
廊下のない家の失敗例3:ニオイが気になる
廊下がないと色々な「ニオイ」が家全体に広がりやすくなります。
・トイレのニオイがリビングに広がる
・料理のニオイが寝室に広がる
・玄関の靴のニオイがリビングに広がる
設計にもよりますが、廊下をワンクッション挟むだけでニオイが届き辛くなります。
上記のようなポイントにも注意が必要です。
廊下のない家の失敗例4:階段が危ない
二階に廊下がない場合は、「階段⇒部屋」と直結することになります。階段を上がったらすぐに部屋がある設計です。
この場合、階段を上がる方も下りる方も「危険」があるので注意しましょう。
・二階の部屋から突然人が出てきて、びっくりして階段から落ちる
・扉が突然開いて、ぶつかって階段から落下する
・寝ぼけており階段を下りるときに踏み外してしまう
このように二階に廊下がないと、足を踏み外したりして、階段から落ちるリスクが高くなります。
大人であれば注意しておけば大丈夫かもしれません。しかし子供の場合、落ちるリスクが高まるので危険です。
廊下のない家の失敗例5:来客時にトイレに行きづらい
リビングとトイレが扉一枚で仕切られているだけだと、「扉を開ける=トイレをする」と一目で分かってしまいます。
家族であれば気になりませんが、リビングにお客さんが来ている時はどうでしょうか?
人によってはお客さんの目が気になり、トイレを我慢する方もいらっしゃると思います。
廊下のない家で失敗しないための注意点
「廊下のない家」は一見シンプルで設計も簡単そうに見えます。しかし実際には、無駄がない分、設計も難しく失敗するケースが非常に多いです。
無駄を省きすぎると、逆に住みづらくなる可能性が高くなります。
住みやすくするためには、設計段階でしっかり考える必要があります。
・トイレの位置に注意する
・多目的な廊下を設計する
・最低限度の廊下を設置する
・プロに間取りを考えてもらう
注意点1:トイレの位置に注意する
廊下のない家ではトイレの位置が非常に重要になります。
リビングと扉一枚で仕切られているだけなので、できればソファーなど人が集まる位置から距離がある場所にトイレを設置すること。
さらに言えばソファーに座っている人の視覚から外れた場所だと良いですね。
こういった事に注意して設計するだけでも、ストレスを感じづらくなります。
注意点2:多目的な廊下を設計する
「廊下のスペースがもったいない!」ということであれば、廊下を多目的に使うのもオススメです。
例えば、
「廊下に机とイスを並べて、子供の勉強スペースにする」
「廊下に物干し竿をかけれるようにして、洗濯物を干すスペースにする」
など。
こういった多目的な廊下にすることにより、無駄なスペースを作らずに済みます。
注意点3:最低限度の廊下を設置する
廊下のない家は理想的ですが、最低限の廊下を付けることも検討しましょう。
二階の廊下は一畳~二畳つくるだけでも、階段から落ちるリスクを減らせられます。
玄関にも小さな廊下をつくり、目隠しなどを設置すれば、お客さんから丸見えになることを防げます。
広い廊下は必要ないですが、最低限度の廊下を設置するだけでも格段に暮らしやすい家になります。
注意点4:プロに間取りを考えてもらう
ネットを使えばプロが間取りプランを無料で作ってくれます。
ネット上でサクッと3分程度で一括依頼をかけることが可能です。
一括請求だから、色々な注文住宅会社がつくった間取りを比較・検討できます!
・間取りプランの作成
・注文住宅会社探し
・土地探し
・資金計画
・リフォーム
これらのサービスを全てネット上で無料で行ってくれます!わざわざ住宅展示場に行かなくても良いので、これは本当に便利です。
まとめ
以上です。今回は、廊下がない家で失敗・後悔するケースをお話しました。
「廊下=無駄なスペース」と考える方もいらっしゃいますが、必ずしもそうとは限りません。
廊下があることで、家の中での家族間の距離を保つこと出来るようになります。「視界」「音」「ニオイ」などでプライバシーが尊重できるのは大切ですよね。
一番重要なのは、自分たちのライススタイルに合った間取りを作ることです。
来客が多いのであれば、廊下を付けたほうが快適に暮らせます。反対に来客がほとんどないのであれば、廊下のスペースをリビングにしてしまったほうが、快適に過ごせるかもしれません。
このように、自分たちにあった間取りを考えてみてください。